※内容は2026年9月27日時点の各社の公式発表をもとにしています。

2026年は、dカードの還元半減をはじめ、クレジットカードの改悪が続いています。ただ、発表は各社のお知らせページにばらばらに載るため、自分に関係があるのか、いつからなのかが分かりにくいのが実情です。

この記事では、改定ウォッチが記録したクレカの改悪を発表日・適用日・影響額の目安つきで一覧にしました。

2026年のクレカ改悪は「気づいたときには適用済み」になりやすい

カードの改悪は、発表から適用まで数か月あるのが普通です。それでも、明細やポイント履歴を見て初めて気づくことがよくあります。

改定ウォッチを作ったのも、妻がクレカやポイントの改悪のたびに不満を口にしていたことがきっかけでした。特定のカードの話ではなく、「知らないうちに条件が変わっている」という不満です。私自身は、改悪の影響をほぼ受けていません。

この記事の範囲について:改定ウォッチは2026年9月に監視を始めました。記録にあるのは、監視開始時に各社の公式ページに載っていたもの(8月末以降の発表)とそれ以降の発表です。1〜8月発表の大きな改悪のうち、公式ページで内容と発表日を確認できたものは「監視開始前の発表(公式で確認)」として分けて載せています。

2026年のクレカ改悪に多い3つのパターン(記録から)

記録のうち、クレジットカードの改悪は13件です(9月27日時点)。種類別の件数は次のとおりです。

種類 件数 主な例
ポイント付与率 3件 dカード、三菱UFJニコス(公共料金)、セブンカード(たばこ)
特典終了・縮小 3件 プライオリティ・パスの回数制限、Wポイントデー終了、店頭ポイント交換終了
手数料 3件 リボ手数料率の引き上げ、ETCカード手数料の新設、紙明細の有料化
利用条件変更 1件 アプリの対応OS
サービス終了 2件 新規受付終了、Android向けタッチ決済終了
規約改定 1件 会員保障制度の免責事由追加

中身を見ると、次の3つのパターンが目立ちます。

  • 一部の支払いだけ還元を下げる:公共料金・税金(三菱UFJニコス、監視開始前のPayPayカード)、たばこ(セブンカード)
  • 使っていない人・紙を選ぶ人に費用がかかる:dカードの年会費(前年度利用なしで1,650円)、セゾンのETCカード手数料、アメックスの紙明細(1通220円)
  • 上位カードの特典に回数の上限がつく:プライオリティ・パスの無料回数(三菱UFJニコス、監視開始前の出光カード)

つまり、同じカードでも使い方によって影響がまったく違います。公共料金を払っていなければ公共料金の改悪は関係なく、毎月使っていれば「未利用なら有料」の改悪も関係ありません。

2026年のクレカ改悪に多い3つのパターン
2026年の改悪に多い3つのパターン:還元率の引き下げ/特典の終了・縮小/使わない人への費用

2026年のクレカ改悪一覧(影響の大きい順)

影響の目安は、条件を決めて計算できるものだけ載せています。1P=1円相当(三菱UFJニコスのグローバルポイントのみ1P=4〜5円相当)とし、端数は考えていません。

改定ウォッチの記録から(2026年8月末以降の発表)

ブランド 内容(変更前→変更後) 発表日 適用日 影響の目安
dカード 通常の買い物:100円ごとに1P→200円ごとに1P。年会費:無料→前年度に利用がなければ1,650円 2026年9月1日 2027年1月利用分から 月5万円利用で年3,000円相当減
三菱UFJニコス 公共料金・税金・保険料・通信費:1,000円ごとに1P→5,000円ごとに1P(グローバルポイントなど) 2026年9月14日 2026年12月28日請求分から(NICOS)、2027年1月12日請求分から(MDC) 公共料金など月3万円で年288P減(約1,150〜1,440円相当)
セゾンカード セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード(年会費優遇型)とセゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードのショッピングリボ:実質年率15.0%→18.0%(既存残高も対象) 2026年9月7日 2027年1月4日引き落とし分から 残高30万円が1年続くと手数料が約9,000円増(概算)
アメリカン・エキスプレス 紙の利用明細書:無料→1通220円(プラチナ等は対象外) 2026年8月31日 2026年11月2日以降の締め日分から 紙明細を毎月受け取ると年2,640円
三菱UFJニコス プラチナカードのプライオリティ・パス:回数制限なし→年10回まで無料、11回目から1回35米ドル 2026年9月7日 2026年12月2日利用分から 年12回使う人は70米ドル
セブンカード セブン-イレブンでのたばこ購入:200円ごとに2P→ポイント対象外 2026年9月15日 2026年10月16日 たばこ月1万円で年1,200P減
イオンカード 毎月10日のWポイントデー(ポイント2倍):終了。イオンサポートサービスも2027年11月30日で終了 2026年8月31日 2026年12月10日が最後 毎月10日に1万円使う人は年600P減
セゾンカード 一部カードのETCカード:手数料なし→1年間に一度も使わないと手数料 2026年8月31日 2026年9月1日 年1回でも使えばかからない(金額は公式の案内で確認)
アメリカン・エキスプレス 日本旅行・ヨドバシカメラ・髙島屋の店頭でのポイント交換:終了(「ポイントで後払い」へ) 2026年9月1日 2026年11月23日・30日の受付で終了 ポイントの使い道が減る(金額の影響なし)

このほか、影響が小さいか一部の人だけが対象の改悪が4件あります。

監視開始前の発表(公式で確認)

ブランド 内容(変更前→変更後) 発表日 適用日 影響の目安
PayPayカード(ゴールド含む) 公共料金・税金:200円ごとに2P→1P。他社決済・交通系ICへのチャージ:2P→対象外。PayPayの本人確認が済んでいない人はポイント付与の対象外 2026年2月4日 2026年6月2日利用分から 公共料金・税金が月3万円で年1,800円相当減
PayPayカード ゴールド 決済額の+0.5%→年100万円以上の利用で11,000P(基本の1.0%は変わらず) 2026年4月9日 2026年6月2日以降、年会費の支払月から順次 年60万円(月5万円)で年3,000P減。年100万〜220万円は増える、220万円超は減る
三井住友カード Vポイントアッププログラム「アプリログイン」(対象のコンビニ・飲食店で+1%):終了 2026年2月2日 2026年2月28日で終了 Oliveアカウントがあり、対象店で月1万円使う人は年1,200P減
出光カード(apollostation THE PLATINUMなど) プライオリティ・パスの無料利用:年30回→年5回、6回目から1回35米ドル 2026年6月1日 2026年8月3日 年10回使う人は175米ドル

三井住友カードの「年間100万円利用」の集計対象外の追加(2026年3月1日から)など、公式ページで発表日を確認できなかったものは載せていません。

改悪が発表されてから適用されるまでの流れ
改悪は発表から数か月後に適用される。気づいたときには始まっていることが多い

そのクレカ改悪は自分に関係ある?3つの質問で見分ける

全部に備える必要はありません。次の3つを確かめると、自分に関係のある改悪だけが残ります。

  1. 対象のカード(券種)か:同じブランドでも、ゴールドやプラチナだけなど対象が限られていることが多い
  2. 対象の支払いに使っているか:公共料金・税金・たばこ・リボなど、支払いの種類を限った改悪が目立つ
  3. 年間でいくら変わるか:月の利用額に、下がった還元率の差をかけて12倍する。月3万円で0.5%下がれば年1,800円

金額が小さければ、カードを替える手間のほうが大きいこともあります。逆に、メインカードの通常還元が下がる(dカードなど)場合や、リボ残高がある場合は、年に数千円以上の差になりやすいので早めに確認しましょう。

クレカ改悪の適用前にやること

  • 公共料金・税金の支払いカードを確認する:三菱UFJニコスやPayPayカードなら、下がる額を計算しておく
  • リボ残高を確認する:セゾンの対象カードは2026年12月14日時点の残高から新しい手数料率がかかる
  • 使っていないカードを洗い出す:dカードの年会費やセゾンのETCカード手数料は、年に一度使えばかからない。解約も選択肢
  • 紙明細をやめる:アメックスはオンライン明細に切り替えれば手数料はかからない
  • 特典の回数を把握する:プライオリティ・パスは、いつから1年を数えるかを公式で確認しておく

適用日が近いのは、セブンカードのたばこ(10月16日)、アメックスの紙明細(11月2日以降の締め日)、三菱UFJニコスのプライオリティ・パス(12月2日)、イオンカードのWポイントデー終了(12月10日)です。

改悪の適用前にやることのチェックリスト
適用前に、明細・特典・支払い方法を確認しておく

クレカ改悪の2026年以降の発表を見逃さないために

改定ウォッチでは、クレジットカード・ポイント・決済サービスの公式発表を毎日確認し、改悪・改善・中立に分けて記録しています。

メールで自分のカード・ポイントの改定だけ受け取る(無料)

お使いのブランドを登録すると、ポイント付与率・年会費・手数料・特典の変更があったときだけお知らせします。配信はいつでも停止できます。

ポイント・決済サービスの改悪は、別の記事でまとめる予定です。

まとめ

  • 記録した2026年のクレカ改悪は13件、監視開始前の発表で公式に確認できたものが4件
  • 影響が大きいのはdカードの還元半減と公共料金の還元引き下げ
  • 使い方によって影響が大きく違う改悪が多い
  • 券種・支払いの種類・年間の差額を確かめ、適用前に支払いカードや明細の設定を見直す

出典